Mabinology

diary

ザナルカンドを目指して国道1号をとぼとぼ歩く道のりからふと逸れ、鵜沼海岸の防波堤からネットの海を臨むと、ルールルラララー、理想と現実・個人と社会・以下そのへんの若年性単語・の熾烈な戦いに敗れた者たちの魂ゆらり。既成の物語や文脈によって後押しされて行われる対立項の引き算は、鉄壁の筈だったプライド要塞を容易く脅かし、わかってはいても残酷。

世界の広さに育まれた想像力と警戒心は、やはり次々と強大な仮想敵を求めていったようだ。かつて荒野に飛び出して、果たして白日の下にさらされた彼らが目にしたものは蜃気楼であった。ああ誰も知らない恐怖の大王に渾然と立ち向かったドンキホーテたちよ。あなたは何を恐れているの。くもの知るところではありません。

旅路に戻り、その先を見やるも、しかしそこに映っているものも蜃気楼であろうか。くもの尺度では己が見えぬ、世間が見えぬ。少なくとも海を抜け出せていたらよいのだが。

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