Mabinology

diary

無慈悲に過ぎた季節から追い立てられる甲斐性も当に忘れ、壁の裏に住み食われるだけの小さな虫を食らう日々に甘んじていることに気がついた。闇の中にあっては自身を写す鏡も土埃と怠惰に曇り、まこと八方塞は是非もない。自分で選んだ道ではなく何も選ばなかった道である。ロクでもないことこの上なく。

壁からもぞもぞ這い出でると、個人的な春のうららかな日差しが瞳孔を刺激してにわかに盲目に陥る。嗚呼にくたらしい、どうか私を照らさないでおくれ。電灯に散る前の羽虫から翼でも借りられれば何とかなるとは思っていたがピーンクスパァイダー。やがて身の丈を知り、とぼとぼ8本足で歩き出す。

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